2017年の断食月とラマダン・バザール

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イスラム暦の9月=ラマダン。本日の日没よりコタキナバルもラマダンに入り、明日の日の出から次の新月までの約1ヶ月間(5/27〜6/25)、日中の断食が始まります。

断食、と聞くとなんだかつらそうなイメージだけど、イスラム教徒にとっては大切な年中行事の一つ。

断食期間中、コタキナバルのマレー系食堂やイスラミックレストランなどは休業したり夕方から深夜にかけての営業になったりしますが、イスラム系以外のほとんどのレストランは通常通りの営業です。またイスラム教徒でない旅行者は断食をする必要はないので、旅行や観光には特に大きな影響はありません。

ただ、イスラムの方たちが食事をとるハラルのお店(マクドナルドやKFCなどのチェーン店やホテルのレストラン含む)はこの時期の日没前後の時間帯はものすごく混雑しますので、時間をずらして利用しましょう。

この時期ならではの楽しみもあります。それがラマダンバザール。

日が出ている間はご飯も飲み物も摂れないので、日没後の断食明けの食事はとっても重要です。日が沈んだらすぐ食べれるように、テイクアウト用のお惣菜やお菓子、色々な食べ物を売るマーケットが断食月限定で各地に立ち並びます。

マレー系の比較的少ないコタキナバルでは普段あまり見かけないマレー半島由来のマレー菓子やマレー料理もこの時期は売られており、観光客の方にとっては興味津々なマレーシアならではのいろんな食べ物を知るチャンス。ラマダン期間中にコタキナバルに来られる方はぜひ夕方繰り出してみてはいかがでしょう。

滞在ホテル別おすすめのラマダンバザール

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ハイアット、ジェッセルトンなど街の北側のホテル>>
ガヤストリート入口のマーケット(コタキナバル市役所横の広場)

プロムナード、メリディアン、ホテルシャングリラなど街の南側のホテル>>
アジアシティのマーケット(セドコの双天の真裏からアジアシティコンプレックスまでの通り)か海沿いのナイトマーケット(この時期のナイトマーケットはラマダンマーケットとして普段より早めにオープンして沢山の食べ物を売っています)。

シャングリラタンジュンアル>>
最寄りではタンジュンアルタウンでやってますが、どのみちタクシー利用になるので、街に出て上のいずれかへ行くのがいいと思います。

ステラハーバー>>
スンブランのマーケット(ステラ正面の道を州立モスク方面に進む途中のAPIWONの裏。そこから右の道に入るとフードコートのグレースポイントがあるので、ここに持ち込んでフードコートのメニューと併せて食べるのもアリかも。)もしくは街まで出て上記の街中のマーケットへ。

ワンボルネオ>>
今年はワンボルネオとサバ大学の間の駐車場でもラマダンマーケットが開催されます。

ネクサス、ラサリア>>
近くにはないので、街に出るついでに上記ガヤストリート入口や海沿いのマーケットなどへ。もしくは街に出る途中のワンボルネオやインダープルマイのマーケットまでタクシーで片道20分RM50程度。マーケット見学の間タクシーに待っていてもらって隣のスーパーで飲み物など買い出ししてホテルに持ち帰って食べるのもいいかもしれません。

どこのマーケットもだいたい夕方3時前~6時頃までの営業です。売り切れた店から店じまい。買ってその場で食べるのはいくらイスラム教徒ではなくてもマナー違反ですので、ホテルにお持ち帰りか、断食をされている方がいない場所で食べましょう。

ラマダンマーケットでおすすめの食べ物いろいろ

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ナシクラブ:ハーブで青く色付けしたご飯に野菜やチキン、ココナッツフレークが載ってます。中には明らかに着色料っぽい真っ青や真緑なご飯のお店もありますが、自然な色付けのご飯の屋台を選ぶのがポイント。

ナシブリアニ:ターメリックなどのスパイスが効いた黄色いご飯にカレーやタンドリーチキンが載ってます。インド風。

ムルタバジャワ:ロティチャナイの生地で卵と千切りキャベツを包んであげた揚げお好み焼き風。甘辛いチリソースをかけて食べます。美味しいけど高カロリー覚悟で。

ラムリーバーガー:マレーシアの屋台の定番ハンバーガー。

ロティジョン:ホットドック風のパンとオムレツを合体させてキャベツを挟んだもの。

クエブラン:月のお菓子という名前の通り、まんまるに焼いたパンケーキにバターや砕いたピーナッツ、お砂糖をふりかけて畳んだお菓子。

チキンウィング:こちらも屋台の定番、甘辛いタレにつけ込んで焼いた手羽先です。

バクソー:肉団子入りスープ。ビーフンが入ったものものも。

アサムラクサ(ペナンラクサ):コタキナバルではラクサと言えばカレーラクサやサラワクラクサが主流でアサムラクサを出す店はほとんどないのですが、このラマダンバザールではアサムラクサをよく見かけます。魚だしとライムの効いたさっぱりしたスープにうどんのような太めの麺と野菜たっぷりの具。持ち帰り用にスープと麺&具が別々のビニール袋に入って売られています。

アイル・テブ:サトウキビジュース。かなり甘いですが、慣れれば優しい甘さ。緑色のジュースでカップやペットボトルに詰めて売られています。

他にも定番のナシゴレンやミーゴレン、カレー系のお惣菜、ういろう、ゼリー、揚げ菓子など色とりどりのマレー菓子、焼き魚、焼き鳥などなど。日本の縁日のようにバリエーション豊かです。同じメニューでも屋台によって味や値段が違ったりするので、いろいろ見比べて人気のお店を見つけてくださいね。

なおマーケットは沢山の人で混み合ってますので、行かれる際はお財布やカメラなど貴重品の管理にはくれぐれもご注意ください。

 

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