マレーシアの大手私立病院「グレンイーグルス」がコタキナバルにもついにオープン。先日一般向けのオープンデーが開催されたので視察してきました。
病棟の一部や駐車場などまだ工事中のところも沢山あるのですが、それでも営業開始しちゃうのはさすがマレーシア。ショッピングセンターだけじゃなく病院もソフトオープン方式です。
診察スペースや手術室、ICUなどはすでに完成しており、すでに患者を受け入れられる体勢になっています。今月オープンしたばかりですが産婦人科では先日赤ちゃんも誕生したそう。
全200床、ICUは15ユニット。規模としてはこれまでコタキナバルの私立病院で一番大きかったKPJホスピタルと同程度。設備的にはコタキナバルで最高水準を謳っており、料金的にもおそらく最高級の病院になります(マレーシアは日本のような国民健康保険制度ではないので、私立病院は自由診療で病院や医師ごとに医療費が異なります)。
現在常勤の医師は15人。内科、外科、消化器科、麻酔科、整形外科、脊椎整形外科、外傷整形外科、小児科、産婦人科、眼科…など各分野のスペシャリストに加えて10名の非常勤医師が在籍しています。ナースは最低でも3年以上の経験者のみの採用。
ロビーにはコーヒービーンの仮店舗も。将来的には奥のガラスの向こうの工事中のスペースがコーヒービーンのカフェになるのでしょう。
診察時の受付や待合室は各科ごとに分かれています。こちらは救急外来の受付。
MRI、CTスキャン、X線検査の機械なども各種導入されており、健康診断パッケージの販売にも力を入れているようです。
透析設備も整っているので、海外旅行に行きたいけれど人工透析が必要で…と二の足を踏んでいた方もここなら安心。街やホテルから近い場所で透析を受けられるので、滞在の時間を有効に使えます。
産婦人科は分娩室6室。コタキナバルで初めて水中分娩の出来る設備も準備中だそう。出産パッケージは普通分娩、入院費(一泊二日)、食事込みでRM2888(GST別途)から。
入院病棟は5階から上。入院費(食事込)は2人部屋が1泊RM180、写真の個室だと1泊RM280で付き添いの家族も泊まれるソファベッド付き。1泊RM850のジュニアスイートは病室+リビングスペースとキッチンがついています。
驚くのは海側の病室の眺めのすばらしさ!隣のステラハーバーのゴルフ場と海が見えてまるでリゾートホテルみたい。
小児病棟は海の中をイメージした壁。これ、壁紙じゃなくて地元のアーティストが二人掛かりで全部手描きして塗り上げた絵なんだそうです。
ステラハーバーとタイムズスクエアの間という便利な場所にある病院ですが、旅行者の場合、おなかを壊したり熱を出したりといった体調不良時はホテル内や街中のクリニックに行って薬をもらうだけで済むことがほとんどなので、救急以外ではこういう大きな病院を利用する機会はあまりないかもしれません。どちらかというと在住者のほうが検診などでお世話になることが多そうです。いずれにせよ大きな病院が増えて医療水準が上がっていくのは嬉しいこと。
ちなみに首都クアラルンプールのグレンイーグルスには日本人の医療通訳さんがいて、日本語で医療サービスを受けられます。コタキナバルのグレンイーグルスでもオープン前からずっと日本語の医療通訳さんを募集しているにも関わらず、現在までまだ応募がなく日本語通訳が見つかっていないそうです。
「日本語医療通訳スタッフ大募集中!日本人で誰かいたら紹介して!」と言われたので、医療関係者でコタキナバルで働きたい方!もしいらっしゃったらrecruitment.gkk@pantai.com.my宛に今すぐ英文履歴書送ってみてくださいね!日本の医療用語や医療事情に精通している方が入ってくれたらとっても心強いので、どうか日本人通訳さんが見つかりますように…。
■Gleneagles Kota Kinabalu
住所:Riverson@Sembulan, Block A-1, Lorong Riverson@Sembulan, 88100 Kota Kinabalu
TEL:088-518888
営業時間:外来診療 月〜金 8:30〜17:30/土 8:30〜12:30、救急は365日24時間対応