キハ8500続報とサバ州立鉄道の今後の計画

※こちらは運行前の古い記事です。最新の情報はこちらへ。

日本からはるばるマレーシアにやってきた元名鉄&北アルプス鉄道のキハ8502&8503は以前お知らせした通りサバ州立鉄道に譲渡され、改修されて再稼動に向けて現在待機中です。

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そんな中、先日こちらの新聞にサバ州立鉄道の今後の計画についての報道がありましたのでご紹介します。
(存在感の薄いサバ州立鉄道が事故以外でメディアに取り上げられるのは珍しい…)

New DMU train by January (Daily Express紙)
Sabah state railway eyes improved performance with new trains, routes and infrastructure(Star紙)

要点をかいつまむと、

・サバ州政府は現在ボーフォート〜テノム間で運行している古い気動車の代わりとして新しい気動車をサバ州立鉄道に1台納入予定。11月末までに納入し来年1月までに稼動。

・マレーシア連邦政府もサバ州立鉄道への3台の気動車の調達(2018年初旬までに納入)と今年から始まるハロギラット〜テノム間の線路改修工事のための予算を承認。

・現在ボーフォート〜テノム間を走っている4台の機関車はいずれも車齢35年以上で故障が頻繁に起きている。
2014年はこの区間の運行予定ダイヤ7311本のうち 791本が運休、2015年は6942本のうち762本が運休。新車両との交換によって故障による運休を減らすのが狙い。

サバ州立鉄道はタンジュンアル〜ボーフォート間に投入するための改修済みレールバスをすでに調達しており、いつでも稼動可能な状態。この車両は立ち乗り含めて定員90名。これまでこの区間で使っていた2台は定員40名だったため運輸力アップが期待される。

・サバ州立鉄道の本部オフィス及びタンジュンアル駅は現在のタンジュンアル駅付近に建設中の商業施設に組み込まれるべく移転計画進行中。

この「改修済みのレールバス」というのが日本から来たキハ8502と8503を指しているとみて間違いないでしょう。タンジュンアル駅発着での運行ならコタキナバルにお越しの鉄道ファンも気軽に乗りに行けますね。8503はまだ改修が終わっていないので、当面は8502単行での運行(ターンテーブルを使っての転車なども試験済み)で8503の改修が済み次第、接続しての2両編成になるようです。


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現在建設中のタンジュンアル新駅併設のショッピングセンター「Aeropod」の完成予定は2020年とまだまだ先ですが、将来的に空港や市街地とどうリンクするのか、集客力のある商業施設になるかのも気になるところ。

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Aeropod+新タンジュンアル駅完成予定図

キハ8502の具体的な運行開始時期はまだ発表されていませんが、また情報が入り次第お伝えしていきます。

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