今年6月5日に発生した地震の影響で登山客の受け入れが休止されていたキナバル山ですが、来月9月1日より、まずは標高3272mの山小屋「ラバンラタ」までの登山が再開されることになりました。頂上までの登山の再開は12月中旬〜下旬になる見込みです。
本日山小屋の予約を管理するステラサンクチュアリ社で現時点での登山予約や暫定的な登山行程などを確認してきたので、最新情報をこちらにまとめておきます。
現在ステラサンクチュアリでは9月分の予約のみ受付中
本日現在ステラサンクチュアリ社では2015年9月分の予約しか受け付けていません。10月以降の予約の受付開始時期については未定とのこと。またなにか情報が入れば更新しますが、10月以降の直接予約を検討されている方は9月に入ってからステラ社に確認されてみてください。
なおステラサンクチュアリと契約してキナバル登山を扱っている現地の代理店さんの中にはすでに10月以降の予約を受け付けているところもあります(Amazing Borneo社など)。代理店経由の場合は各代理店ごとに料金や送迎や添乗員の有無など内容が異なるので、こちら希望の方は、各社にメールで問い合わせて見積もりを出してもらいましょう。(※当店ではキナバル登山の手配は扱っておりません)
登山パッケージの料金は地震前から変更なし
再開後、当面は山小屋までのショートコースになりますが、ステラ直接申し込みのパッケージ料金は地震前の登頂コースの料金と変わっていません。
以前のスケジュールだと、一日目に山小屋まで登り、二日目の夜中2時頃夜食をとって山頂を目指して登山再開。山頂でご来光を見たあと下山、というスケジュールでしたが、今回の山小屋コースだと、一日目山小屋まで登り、二日目の朝7時に山小屋をチェックアウトして下山というスケジュールになります。以前の夜食の代わりに、一日目の昼食がラバンラタで提供されるそうです。
<登山費用>
山小屋宿泊パッケージ(宿泊&食事、ラバンラタ泊、ステラ社直接申し込みの場合):ひとり一泊RM670
国立公園入場料:ひとりRM15
登山許可料:ひとりRM100
ガイド料:1グループあたりRM175(3名以下のグループの場合)、RM210(4〜6名のグループの場合)
公園入口から登山口までの送迎:片道一台につきRM100(6名以下の場合)、片道ひとりRM20(7名以上のグループの場合)
その他ポーター料、登山証明発行料RM10、ロッカー使用料RM10などは必要に応じて。
ヴィアフェラータも9/1再開!ただし体験コースのみ
キナバル山の断崖絶壁をロープやはしごを頼りに下るアクティビティ「ヴィアフェラータ」。こちらも9/1から再開しますが、当面はこれまでの上級&初級向け下山コースではなく、ヴィアフェラータ参加者専用の山小屋「ペンダントハット」に泊まって、二日目にその周囲で、装備の使い方などの基本を学ぶ30分ほどの体験アクティビティに参加してから下山という内容になります。
こちらはステラサンクチュアリではなくヴィアフェラータを扱う代理店さんでの申し込みになりますので、空き状況や料金は各代理店に問い合わせてみてください。本格的なヴィアフェラータ下山コースの再開時期は未定だそうです。
山小屋までの日帰り登山や2泊3日コースは可能?
日帰り登山については従来通りサバ州公園局の許可が必要なので、そちらに問い合わせるようにとのこと。1日目に公園本部のロッジに泊まって、2-3日目で登山をする2泊3日コースはステラサンクチュアリ社や各代理店で手配可能です。
山小屋までのコースは以前と同じ道?
地震時の落石や地滑りの被害により、一部ルートが変更されています。以前より勾配がきつくなった部分もあるようです。
なお、当面は公園本部の登山口「ティンポホンゲート」からのコースのみで、もう一つの登山口「マシラウゲート」からの登山は、まだ登山道などが復旧していないため閉鎖されています。
9月はまだ空きがたくさん!
ステラサンクチュアリでは現在一日60名に人数を制限して予約を受け付けているそうですが、地震前の予約がほとんどキャンセルされたため、また9月からの再開が決まってから日が浅いため、9月分の予約はまだ多数空きがあるそうです。9月下旬のシルバーウィークの時期もたっぷり空いているとのこと。頂上までは行けませんが、山小屋から見る夕焼けや満点の星空も素晴らしいので、9月にコタキナバルに来られる方は山小屋までの登山に挑戦してみてはいかがでしょう。
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以上、あくまで8月末現在の情報で今後変更などが出る可能性もあります。ステラ社での10月以降の予約受付開始時期、山頂までの登山や本格ヴィアフェラータの再開時期、マシラウルートの復旧時期、などまだまだ未定な部分もありますので、また新しい情報が入れば随時更新していきます。