今回は一般の観光情報ではなく鉄道ファン向けのややマニアックな話題。ここ最近一部鉄道ファンの間で話題になっていたキハ8500系の行方についてです。
日本の名古屋鉄道「特急北アルプス号」、会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス」として活躍後、引退していたキハ8500系5両のうちの2両(8502、8503)がここマレーシア、コタキナバルのサバ州立鉄道に譲渡されることが決まり、輸送を担当した会社のHPにその様子が掲載されていました。
日本から昨年末に届いた車両は、日本の鉄道のレール幅1067mmからサバ鉄道のレール幅1000mmに合わせて軌間変更が施され、塗装も完全に塗り直されて青とグレーのデザインに生まれ変わりまるで新車のよう!
いつから使われるのか楽しみにしていたのですが、その後全く音沙汰がなかったのでタンジュンアル駅に寄って聞いてみたら、現在キナルート鉄道基地の格納庫で保管されているとのこと。
というわけで、ものはついででタンジュンアル駅から車で20分ほど離れたキナルートまで行ってみたのですが、なんと本日(3/10)、キナルート格納庫〜パパール駅間の往復でテスト走行を実施中!だそうで肝心の車両は見ることができませんでした…。午後には戻って来るから待ってれば?と言われたのですが、残念ながら予定があり撮影は断念。
とりあえず駅員さんやサバ鉄道関係者の方々に聞き込みしてみた結果、運行開始時期、運行区間、次回テスト走行の予定、などの詳細はまだ何も決まっていない、というのが現状のようです。
また運用開始などの情報が入ったらブログやtwitterで更新していきますが(→続報)、当面はキハ8500系を見たい方はキナルートの鉄道基地に行くのが一番確実なようです。サバ州立鉄道の整備場兼格納庫は以前はタンジュンアル駅のすぐ隣にあったのですが、現在は駅隣接の複合商業施設「aeropod」の開発のため、キナルート駅の近くに移転しています。日本では考えられませんが、アポなしセキュリティチェックなしで入れてもらえて自由に写真も撮らせてもらえました。
キハ8500系は敷地に入って一番手前の線路、このパラソルの位置に普段は停められているそうです。
外にはサバ州立鉄道の古い車両がたくさん放置されており、鉄道好きにはたまりません。
VISIT SABAH 2000車両。ラフレシアや動物の絵が描かれていてレトロで可愛い!2000年頃走っていたのでしょうか。乗ってみたかった!
格納庫はキナルート駅から上り方面線路伝いに見えるのですが、線路沿いに道路がなく回り込まねばならないので駅から歩くにはちょっと遠いです。もし見学したい場合はコタキナバルからタクシーを利用して直接行って、帰りタイミングが合えばキナルート駅で降ろしてもらってサバ鉄道に乗って帰って来るというのがいいかもしれませんね。キナルート駅にはタクシーはおらず逆パターンは難しいので…。
サバ州立鉄道の時刻表はこちらをご参照ください。