ラブックベイ・テングザル保護区(サンダカン)

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セピロックのオランウータンリハビリテーションセンターと比べてあまり知られていないのですが、サンダカンにはボルネオで初めてテングザルの餌付けに成功したテングザル保護区のラブックベイがあります。街からは車で1時間ちょっと離れていますが、実はここ、かなり見応えあって面白いので動物好きの方にはぜひ訪れてほしい場所です。

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ここではプラットフォームAとBの2カ所で毎日それぞれ2回ずつテングザルへの餌やりがおこなわれており、その時間になると森からテングザルたちが集まってきます。

プラットフォームA:9:30AMと2:30PM

プラットフォームB:11:30AMと4:30PM

見学時間以外に行ってもプラットフォームには入れません。見学時間は餌やり開始からテングザルがいなくなるまでの30分〜1時間程度。それぞれのプラットフォームで鑑賞環境や集まり方に違いがあるので、せっかく行くなら両方みれるようにうまく時間を合わせて行かれることをおすすめします。

自力で行く場合の行き方としてはおもに二通り。

①保護区のシャトルバスを利用する

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一番安上がりで効率のいい方法。ラブックベイ保護区は片道ひとりRM15でシャトルバスサービスを提供しています。お迎え場所は9:30AMにサンダカンの街中のホテルサンダカン前集合または10:30AMにセピロックのオランウータンリハビリテーションセンターの駐車場集合

保護区到着後、ガイドの案内で11:30からのプラットホームBでの餌やりをみた後、レストランで昼食をとって2:30からのプラットホームAを見て、セピロックおよびサンダカンの街に戻る、という流れです。こちらのシャトルバスが利用できれば往復RM30+入場料のみなのでタクシーよりずっと安いですし、ガイド付きで最適な時間配分で保護区内をまわれるのが利点。

ただ10人乗りのバンなので、利用できる人数には限りがあります。乗れるかどうか確認のため事前にラブックベイに電話してみましたが、当日の人数次第なので(早い者勝ち?)乗れるかどうか確約できないけど、直接集合場所にいってみてとドライバーさんの番号を知らされただけでした。確実さには欠けますが、もしかしたら早めに連絡すれば予約が取れるのかもしれないですし、そもそもその日シャトルバスのサービスがあるのかの確認のためにも、利用を検討されている方はいずれにせよ一度保護区に問い合わせてみるといいかと思います。

問い合わせしたり集合場所まで行くのがめんどくさい方、また乗れなかった方は以下の方法で。

②タクシーなどをチャーターして行く

タクシーで行く場合、現地で降ろしてもらってさようなら、ではいけません。プラットフォーム間の移動にも車が必要になりますし、帰りのタクシーは現地ではつかまらないので、必ず行き帰り往復および見学中の移動にも全部付き合ってもらうようチャーターで依頼して下さい。相場はだいたいRM200です。保護区内は広くてわかりにくいので、行った経験のあるドライバーさんに頼むと安心です。

タクシーで行く場合も、見学のタイミングを考えるとシャトルバスと同じように9:30〜10時までにはサンダカンの街を出発するといいでしょう。到着したらまずエントランスで入場料 大人RM60、子供RM30を払って入場。到着といってもそこからテングザルが集まるプラットフォームまではさらにプランテーションの中を延々と車で走ります。

まずはプラットフォームB。こっちの方がメインな感じで売店もあります。またこちらにはシルバーリーフモンキーも居着いており、人慣れしているので触らせてもらえます。

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餌やりの時間になるとスタッフが天狗ザル用の甘くない特製パンケーキとキュウリをえさ場に運んできます。それに合わせて周りの森からテングザルたちがどんどんやってきて、至近距離でじっくり食事の風景を見ることができます。

見学が終わったらチャーターしたタクシーでこれまた離れた場所にあるレストランに移動して昼食。アラカルトでマレー料理や洋食などメニューは豊富。自然に囲まれてのんびりお食事できます。レストランにはカニクイザルがしょっちゅう出没しますので食べ物を持って行かれないように気をつけて。運が良ければ近くの木にサイチョウがやってくることも。

レストランのすぐ近くには宿泊用のロッジもあります。いつでもサルや鳥を観察できる環境は魅力ですが、周りに何もなくマングローブの中で蚊も多いので、宿泊はサンダカンの街かセピロックにして日帰りで来るのが良さそう。

昼食後午後の見学まで少し時間があるのですが、その間レストランの奥のホールでテングザル保護に関するビデオ上映があります。またロッジに続くボードウォークを散策しても面白いです。

2時前にプラットフォームAにタクシーで移動。こちらはプラットフォームBより開けていてマングローブ林を見渡せるのでより自然な状態のテングザルの生態も観察できます。
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時間がない方は4回の見学時間のうちのどれかに絞ったり、セピロックのオランウータン見学と組み合わせてのタクシーチャーターにするという手もあります。

リバークルーズのように完全に野生の状態をみるのとは違いますが、ボルネオで唯一テングザルの餌付けに成功している場所で、リバークルーズではなかなかはっきりとは見ることができない天狗ザルの表情や動きを、間近で見ることができる貴重な施設なので、テングザルの生態をじっくり観察したい方、テングザルの写真をばっちり撮りたい方、マングローブをのんびり散策したい方にはおすすめです。

ラブックベイ・テングザル保護区

 

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