北アルプスから北ボルネオへ!キハ8500サバ州立鉄道で運行開始!

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昨年マレーシア・コタキナバルのサバ州立鉄道に譲渡された元名鉄特急北アルプスのキハ8500系2両(8502&8503)のうち、8502が今週10/17から正式に運行を開始しました。

※2017年12月追記)現在は営業運転休止中です。チャーター便としてのみ運行。

運行スケジュールと料金

新しく生まれ変わったキハ8502はサバ州立鉄道の8502車両としてタンジュンアル駅ーボーフォート駅間を一日1往復します。

※10/24より運行時刻が変更になりました。以下新ダイヤです。
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【下り】
タンジュンアル駅 13:30発
パパール駅 14:20着発
ボーフォート駅 15:10着

【上り】
ボーフォート駅 15:30発
パパール駅16:20着発
タンジュンアル駅17:10着

※毎日運行。60席限定。自由席。

従来のサバ鉄道の従来車両と違って途中パパール駅にしか停まりません。サバ鉄道はこの新生キハ8502を従来車両と区別して「ファーストクラス」と呼んでおり、運賃も他の便より高く設定されています。イメージ的にはファーストクラスというより急行ですね。(以前キナルート駅の駅員さんが「VIP用車両になるってよ」と言ってたのはこのファーストクラスという呼称が招いた誤解だったのでは…)

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料金は一般車両の3倍以上。とはいえ元が安すぎるので、ファーストクラスでもタンジュンアル駅〜パパール駅がRM5.65(約150円)、タンジュンアル駅〜ボーフォート駅がRM14.45(約400円)と格安です。子供料金は半額。

従来車両(エコノミー)の時刻表・料金はこちら

以下、乗車レポ!

※乗車レポは時刻表改正前のものです。

13:45発のタンジュンアル駅発ファーストクラスに乗るためにタンジュンアル駅に着いたのが13:30頃。

目の前の1番ホームにはキハ8502ではなく、サバ鉄道の従来車両が停まってて、え?もしかして車両の不調とかで急遽別車両で代用??と嫌な予感がしたのですが、駅員さんから「ファーストクラスに乗るの?もうすぐ奥の3番ホームから出るからチケット買ってホームで待っててね!」と言われて一安心。チケットを買っていると、旧車両の裏に隠れて逆向きで停車していたキハ8502が転車台に向かって一旦ホームを離れていくのが見えました。一両のみの単行です。

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先日のタンジュンアル新駅紹介の記事でチケット入れるとこないけどこれ改札?乗客数カウンター?って疑問だった謎の機械はなんとバーコード読み取り式改札でした!意外とハイテク!!!

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チケット。後ろに写ってるのはサバ州立鉄道の一般車両(エコノミー)です。

3番ホームで待ってると下り方向に方向転換したキハ8502(ファーストクラス)が出発時間ぴったりに入線!
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いざ乗車!

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日本の電車や新幹線と同じ匂い!かなりテンション上がります。座席番号の表示など、ところどころに日本語が残っているのが嬉しい。

車内を見回すと…乗客、5人しかいません…。サバ鉄道はもともとパパールあたりからの通勤客とボーフォートより先の車を持ってない人が主な利用者層なので、この時間帯、しかも通常運賃の3倍…正直日本の鉄道ファン以外に需要があるのか??一応60席限定となっていますが今のところ、満席で乗れない!なんて心配はなさそうです。

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空いているので前方の景色も運転席もよく見える最前列に座りましょう。
コタキナバルの街から離れるにつれ、のどかな集落やマングローブの湿地帯に車窓の景色が変化していきます。

車内は冷房が効いていて、地元のFMラジオが流れています。出発時車掌さんからマイクアナウンスがありました。急行なのを除けばファーストクラスとエコノミーの違いはそれくらい。

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車内は禁煙。飲食禁止。ゴミのポイ捨て禁止。チューインガム禁止。イチャイチャ禁止。動物の持ち込み禁止。

トイレは車両後部にあり和式トイレのままでした。

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各座席には向きを変えるペダルが付いていて向かい合わせのボックス席にも出来ます。
多少横揺れはありますが、乗り心地の良さは車掌さんが客席で爆睡していたことからも保証済み。

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タンジュンアルを出て45分ほどで時刻表よりも20分早くパパール駅に着きました。早く着くのはいいんだけどそのまま定刻まで待たずに出発しちゃいましたよ。パパール駅からボーフォート行きに乗る人はいない前提なのか…。

ちなみに今の時刻表では急行も各駅停車もボーフォートまで同じ約2時間の所要時間となってますが、さすがにそんなはずはないので急行のファーストクラスなら1時間半くらいで行けるのではないでしょうか。(その後、新時刻表で1時間40分に短縮されました)

今回はあまり時間がなかったのでパパール駅で降りてバス(コタキナバルまで約45分。RM5)で帰りましたが、ボーフォート駅まで行って日帰りで往復することも可能です。

というわけで、日本の鉄道ファンの皆様、そして日本譲りの快適な車両でのんびり世界の車掌から、もとい、世界の車窓からを楽しみたい方は、是非キハ8502に乗りにコタキナバルにお越しくださいませ!

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