アディダスカンポンとヒルよけソックス

IMG_1399.jpg

ボルネオの本格ジャングルでの足もとの基本装備はこれ。アディダスカンポンとヒル避けソックスです。

「アディダスカンポン Adidas Kampung」、直訳すれば「田舎アディダス」。アディダス社とはなんの関係もありませんが、この3本線模様こそアディダスと呼ばれるゆえん(あれ?私のは4本線?…まぁ細かいことは気にしない)。全体がゴムで出来た紐靴なのですが、丈夫/グリップしっかりでぬかるみや沢でも滑らない/長靴より軽くて歩きやすい/濡れても重くならずすぐ乾く/しかも超安い!といいことずくめ。重いトレッキングシューズを持って来なくても現地調達で済みます。

このアディダスカンポン、ショッピングセンターやお洒落な靴屋では売ってませんが、地元の人しか行かないようなローカル感あふれる靴や衣料の量販店や田舎の村の雑貨屋さんに行けば5リンギ程度(100円ちょっと!)で売られています。田舎の農作業からキナバル登山のガイドさんたち、登山マラソンのランナーまで、地元の人愛用の万能靴。この値段ですから買っておいて損はありません。

売ってる場所を見つけるのがちょっと難しいかもしれませんが、コタキナバルの街中ならシンスラン地区の成興茶室順泉茶室の向かいあたりの衣料品店でも売られています。必ず両足試し履きして、左右のサイズが揃っているか(たまに違うのが混ざってる)靴ひもがちゃんとついているか(たまに袋から落ちて入っていないのがある)を確認して買って下さい。サイズも小さい足の女性用~特大サイズまで各種有。

そして、アディダスカンポンを装着するようなジャングルにつきものなのは吸血ヒル。
これまで私がサバ州内で過去にヒルに遭遇したことがある場所は、ダナンバレー自然保護区、タビン野生生物保護区、マリアウベイシン、スカウ、クロッカー山脈のソルトトレイル、タンブナンラフレシアセンター、ロンパシア。キョンソムの滝でも出たことがあります。が、コタキナバル市内でのご滞在やガラマ川、キナバル公園ツアーなどでは遭遇することはありませんのでご安心ください。

コタキナバルではヒル避けソックス(Leech socks リーチソックス)はたまにアウトドアショップで見かける程度で手に入りにくいですが、スカウ、ダナンバレー、タビンなどヒルの本場に行けばロッジの売店で売られていますので現地調達可能です。写真のものはゴム入りのしっかりしたタイプですが、現地の売店では簡易的な紐で結ぶタイプのものがRM15~20程度で売られています。とにかくズボンの上から膝下をすっぽり覆えればいいので、器用な方はミシンまたは手縫いで自作も可能。

もし手に入らなかったら…ヒル対策の基本はとにかく肌を露出しないこと。ズボンの裾はハイソックスの中に入れてヒルの侵入をシャットアウト。Tシャツのすそもパンツインにしておかないと、気づけばおへそにヒルが何匹も…ということになりますのでお気をつけ下さい。やつらは木の上からも跳んできますので、頭には帽子、首にはタオルで上方の防御も必要です。

そうやって防御してても大抵何カ所か噛まれて血まみれになりますので、ジャングルでは汚れてもいい服を着るのが鉄則です。ヒルに噛まれた所はしばらく血が止まらなくなりますが、こっちの人たちの応急処置は「出血箇所に新聞紙を貼る」「ナマコオイルを塗る」など。早く血が止まるのでお試しあれ。ヒルに噛まれても出血と後から痒くなるだけで病気の心配はありませんので、ヒルたちに献血するのもボルネオのジャングルの素敵な思い出になることでしょう…。

以上、奥地のジャングルまで足を伸ばされる方向けの豆情報でした。

タイトルとURLをコピーしました